KC3O0037  演題:「悪の凡庸」が問いかけるもの
  ―ハンナ・アーレントへの私たちの回答―

         当日のレジュメ
日 時: 11月21日(土)13:00~14:20
会 場: 上映会と同じ504 講義室
講 師: 谷元昭信さん
      大阪市立大学非常勤講師
講師紹介:
40年以上にわたり部落解放運動の推進力となり、あらゆる差別・人権問題解消に尽力している。 現在、「人権のまちづくり運動」に取り組んでいる。

 アドルフ・アイヒマンは何度も繰り返す、
「虐殺を自発的に行ったことは何もない。命令に従っただけだ」と。
 アーレントは糾す、
「世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です。アイヒマンは人間の大切な質を放棄しました。それは思考する能力です。その結果、モラルまで判断不能となりました。思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走るのです。」
 そして、アーレントはこれを『悪の凡庸さ』と名付けた。

 谷元先生に当時の政治状況と時代背景の問題点を浮き彫りにし、アーレントの問いかけを分析・解説していただきます。そして、現代にも通じる人権課題を皆様と共有し、「思考」を鍛えたいと思います。

 NHK解説委員室
  視点・論点 「ハンナ・アーレントと"悪の凡庸さ"」